まず何が原因なのかを、患者さんからお聞きした情報をもとに、一緒に考えます。
「いつから?」なのか、「どうした時?」にそうなったのか、などを詳しくお話しください。症状にあわせた、塗り薬や飲み薬を処方します。
処方された薬を使ってみて、症状が更に悪くなった等の場合は、お薬が合っていないことも考えられますので、すぐに来院してください。
皮膚疾患には外的要因でおこるもの(例えば、公園などで毛虫の毛が触れて起こる湿疹や、衣類にかぶれるなど)や、食べ物などのアレルギーでおこるもの等がありますが、原因がわからないこともよくあります。
ご本人の意識のないところで「何かに触れた」、「何かを食べた」場合や、「住環境や職場環境が変わった」等でも皮膚疾患は起こりますので、原因がわからない場合もあります。
もちろん原因がわかれば、その原因を取り除くことが一番早い治療法です。原因がわからない場合や、わかっていても対処できない場合もありますが、皮膚疾患の多くは、「とにかく掻かないこと」が大事です。
来院される患者さんの多くは、掻きむしってひどい状態になっています。「掻かないようにしてるんですけど…」とほとんどの方が言われますが、寝ている時などに無意識のうちに掻いてかさぶたができています。
まずは、掻かない工夫をすることです。
かゆみ止めのぬり薬、飲み薬をじょうずに使って、早めにひどい状態から脱出しましょう。まずは「掻かない」、そして、いい状態を維持するには、「保湿」です。
「乾燥」するとそれが刺激となりかゆみが発生します。一度掻いてしまうと、痒みが痒みをよび、悪循環に陥ってしまいますので注意が必要です。